2017年2月、大きく飛びました。国内での数回の演奏会にて理解を深めたNHK交響楽団のメンバーと、指揮者パーヴォ・ヤルヴィは、大きくEUツアーに飛び立ちました。満を期してとでもいいますか、、、、。
来日オケは毎年たくさん来日するようになって数十年たちますが、ここまで大きく国内オケEUツアーが実現
したこともさまざまな流れがあってのことでしょう。
ベルリン、ルクセンブルク、パリ、アムステルダム、ロンドン、ウィーン、ケルン・・・・・・書き記すだけでも、歴史地図を描けるかのような晴れ舞台です。悠久の黄金時代を思わせるツアー日程。
細かい批評はすでにご存じのかたも多いことでしょう。ザ・うんちく・・・・批評、批判・・・・ナンセンスな後ろ向きの言葉はここでは封印! ちょうどこけら落とし公演が続いて気分も上機嫌なこともありますし、急に書き記す時がきたように思い、ブログページをオープン!しました。
こけら落とし公演 その1
「銀座王子ホール スペシャルコンサート マロワールドvol.33 /ウィンナワルツァー」
すばらしかったです!細かくは別の機会に書こうと思います。
こけら落とし記念お練り
「京都 南座 リニューアル記念 歌舞伎俳優、松竹関係者による 四条通り お練り」・・・・
これはまったく関係ない?ですが、なんだかめでたい! 笑
話をもとに戻しましょう。。。。。
2017年2月のヨーロッパはテロの直後ということもあり、日本人観光客もまばらな時期で、テロを警戒した厳戒態勢の匂いが充満していました。普段はざっくばらんなPhilharmonie de Paris (荷物検査だけはいつも大変なパリですが)など、観光地もかなりの厳戒態勢。厳しいチェックがどこも行われていました。スタッフパスや関係者と一緒ではないと人の集まる舞台裏にはなかなか入れない。当たり前でもありますが。でも、不思議なのですが、セキュリティー担当の人たちと仲良くなったり、おしゃべりするのもいい機会なのです。異国の大きなオケが演奏会をすることも現地の人にとっても目新しく興味深く映るものです。定期演奏会のお客様とは違う顔ぶれが客席に並ぶのを面白がるのも、懐の広いEU、特にパリなどの国民性とも言えるでしょう。初老のご夫婦に話しかけられたり、Uberの運転手さんに「デザイナーさんですか?」と、えー!!!!!という言葉をかけられたり、、、、スイスから来た「おのぼりさんマダム」に、笑 『このコートはセリーヌなのよ』と、なんだかわけのわからない自慢をされたり。。。。 ヨーロッパのマダムも自慢したいんだ・・・となぜかほほえましく思ったり。寒く、暗い印象のヨーロッパの冬ですが、音楽の旅はいつもたくさんのスパイスを加えてくれます!
なんといっても、セキュリティーはものすごいのに、舞台上は写真撮り放題!笑 まま、、ま、まじですか?・・・・と、日本の過剰なセキュリティーと比べると面白おかしくなります。ほぼ全員が、上品そうな紳士淑女も、ちょっとおっかけっぽい若い男の子(ジャニーニ・ジャンセンのおっかけと思われます。キューとで私も実は大好きです!)も全員、スマホかたてにクリック!の嵐。!
開演前に数クリック! 終演時の際にまたスマホ!ということでこんなに堂々とした写真がたくさん取れてしまいました。 なんかちょっと得した気分。
筆者が聞いたのは、パリとアムステルダムでしたが、とにかく パリ公演が素晴らしかった! 言葉で言い尽くせないくらい素晴らしかった! なんといってもパーヴォ・ヤルヴィはパリ管弦楽団の芸術監督時代、本当にパリ市民のみならず、音楽ファン全員を虜にした魅力あふれる指揮者です。そのファンも温かくN響を迎えてくれてたこと、そしてなんといっても管楽器のおひざ元のパリなのです。お歴々の管楽器の教授たちも弟子の晴れ舞台の応援に多数来場していらっしゃいました。舞台のわきでパリ式のあいさつを交わす姿をたくさん目にしました。ショスタコーヴィチの弦、管のソロ、そして、ソビエトの影響を大きく受けた祖国をもつエストニアの指揮者パーヴィとの共演は、演奏者にも曲にもパリという大きな土台の上に、新しい世界を創造していました。もちろん、演奏終了後は割れんばかりの拍手。。。。
舞台上のN響全員の満足そうな表情がそのすべてを物語っていました。
そしてその勢いのまま、アムステルダム公演に。。。。。
おやおや。ちょっと長くなりました。のども乾き、少々手も疲れてきました。。。。
またこの続きは、次回に。。。。 写真だけちょっとアップします。